コンセプト
次世代に残る水産業を
海に囲まれた魚食大国の日本ですが、国内食用魚介類自給率は1980年代の約100%から下落を続けており、現在は40%~50%を輸入に頼っている事はあまり知られていません。
海面養殖業は1990年代から100万t程度で推移していますが、沿岸・遠洋・沖合漁業が大きく減少し、国内魚介類生産量が1980年代の1282万tから2017年には431万tまで下落している事が大きな原因と考えられます。
漁業が縮小する中、海面養殖業に期待が寄せられますが、沿岸地域には未開拓の海面養殖適地がほとんど残されておりません。さらに、海面養殖業は夏場の高水温化、年々重篤化する魚病・赤潮・台風により疲弊しており、大きな拡大は望めないのが現状です。
このままでは日本の魚介類生産量は縮小の一途を辿り、私たちは国産の美味しい魚を今までのように食べる事が出来なくなります。そんな状況を打破するべく陸水は陸上養殖という手法を用い、国産の美味しい魚を提供させて頂いております。
しかし、現在の日本の陸上養殖業はまだまだ発展途中であり、国内での生産量はごくわずかです。陸水としては減少する国内魚介類自給率を陸上養殖だけで全て賄う事が出来るとは考えておりません。
私自身も海面養殖業に携わっていたことから、漁業・海面養殖業との相互協力、相乗効果が日本の水産業を守る為に必要不可欠だと考えております。
陸水は日本の海を守ってきた漁業・養殖関係者の皆様、この志に賛同頂いた企業様のご協力を頂きながら、次世代に残る水産業を築くという使命感の下、日夜奮闘しています。
持続的な水産業を築く為に
新しい形の水産業を築くということは、我々陸水だけの力では達成できません。その為、我々と共に陸上養殖事業を広めてくださる「仲間」を探しております。
弊社では大阪府泉南郡岬町にある淡輪事業所を養殖モデルルームと位置付け365日オープンにしております。
陸上養殖業で日本の魚を守りたいという考えに共感いただける方・陸上養殖の魚に興味を持って頂いた飲食店の方等々、業種を問わずいつでもお気軽にお越し下さい。
未来に残せる持続的な水産業を共に作りましょう。
株式会社 陸水
代表取締役 奈須悠記